水曜日, 12月 30, 2020

高橋克彦著「火怨 下」

高橋克彦著「火怨 下」、遂に田村麻呂が征東将軍として全権を掌握して阿弖流為率いる蝦夷軍を殲滅する作戦に出た。戦も既に二十有余年になり四十近くなった阿弖流為はただ只管無暗に争う事を考え直し蝦夷の民さらに児や孫の幸福を考えて作戦に出る。見事に田村麻呂の裏を欠き成功し自らは京に上り大阪の地にて斬首された。友との友情と民の幸せを想う先導を務める将として何たるかを示す長編小説だ。

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