金曜日, 7月 30, 2021

松本清張著「聖獣配列 下」,夜明け前の米国大統領と日本の磯部総理との秘密会談、迎賓館で偶然撮った写真をシュルツとの交渉の最後の切り札として大事に保管、それは骨壺の中であったり銀行の貸金の中であった。しかし徐々に嵌められたと気づき始めた可南子は急遽150万ドルの資金を回収にスイスに飛んだ。V・クンケル銀行の応接室で割り当てられたナンバーが口から出なかった。女性を主人公に据え、心理描写といい伏線プロットといい清張の真骨頂がここにある。

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