火曜日, 9月 28, 2021

小西晴彦著「モンスター」、著者は35年間も教師を続けていたとプロフィールに書かれていたのには驚いた。事件の現場はまさに学校であり校長が殺害されたからである。道警の田舎の警察署の刑事二人、村雨と加賀が事件を担当し捜査に乗り出す。一方犯人である山川愛の人物像が綴られてゆく。クリスチャンで神を絶対と信じる山川の過去はまさに悲惨で虐げられた過去だった。神からの啓示により次々と殺害し火をつけてゆく。刑事コンビと犯人の人物像が交錯して物語の世界を構築し読者を離さない。

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