日曜日, 6月 18, 2006

BRICs新興する大国と日本 角倉貴史著 を読んで。

BRICsとは、ブラジル、ロシア、インド、チャイナの4カ国である。ゴールドマンサックス社が名付け親だそうである。BRICsのパワーの源は、豊富な天然資源、豊富な労働力、外資の積極的な導入、そして中産階級の台頭というこの4だという。「水と資本は、低い方に流れる」とはよく言ったもので、少子高齢化、人口減に悩む日本とは、人工ピラミッドの構成が全く異なる4カ国の労働力は何と言っても魅力である。さらに、宗教と言語及び政治的安定性を加味すると上記4カ国以外でベトナムがやはり魅力である。国民の80%が仏教徒であり、政治的にも安定してきているドイモイ政策発表から20年経た効果も現れてきた。SARSに対する対策もすばらしかった。後は、インフラ、WTOの加盟と課題は残るが年率8%台のGDPの成長は見逃せない。日本からもアジア圏内でるベトナムは近い。BRICsの外貨の蓄積による軍事費の急騰は、世界のパワーバランスを崩しつつある。中台、印パ等核が、再び使用される危険性を含み経済力のみならず、地政学的にもパワーバランスが変わりつつあることを実感した。

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