火曜日, 5月 28, 2019

デイヴィッド・ベニオフ著「卵をめぐる祖父の戦争」、1940年代大戦中のロシア・レニングラードでのヒトラー率いるドイツ軍とロシア軍の包囲戦中の物語だ。レニングラードの惨状は目に余り窮状は到底想像を絶する事態、そんな中でレフとコーリャは軍の秘密警察に拿捕されたが、大佐は娘の結婚式に必要な卵一ダース5日後に持ってくるよう指示を与え放免する。二人の過酷な旅が始まる。様々な危難を突破して卵を略取したが、友人を凶弾に倒れレフ一人が大佐に卵を渡すという非現実的な物語だ。既に本書タイトルからして戦争の愚かさを想起させるファンタジー小説である。

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