火曜日, 5月 28, 2019

山崎豊子著「大地の子 四」、妹あつ子と巡り合った陸一心は余りにも悲惨な運命の中で生きた妹に滂沱の涙を流すのみだった。妹が死亡し葬式の最中、一心は初めて父松本耕司・日本側東洋製鉄の上海所長と巡り合った。宝華製鉄所が中国政治指導部の内紛の具にされ2年後の完成の筈が7年の歳月を経て漸く完成した。著者は3年の歳月を中国での現地取材に費やしたという。戦争が様々な悲劇を生み国民に過酷な運命を強いるその戦争を激しく非難する。名著長編傑作小説だ。

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