日曜日, 8月 30, 2020

松本清張著「顔・白い闇」、短編を5編収録したミステリーだ。著者の女性を主人公にした物語は孤独、寂寥感、貧困、不条理性を背景にふとした日常から派生する殺人事件を見事に浮かび上がらせる途方もない力がある。短編は短編なりの状況設定とプロットはあろうが、どの編を読んでも感心するほどの出来栄えだ。

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