日曜日, 8月 30, 2020

フェルディナント・フォン・シーラッハ著「犯罪」、様々な犯罪を取り上げ、そこで発生し起きた犯罪と犯人の人生を絞殺するといった特異な発想を試みた本作は往年の名著と呼ばれた。裁判と弁護が被疑者に与える様々な葛藤、法律の条文と実際の犯罪と犯人の心理及び境遇を映し出す。短編でありながら余すことなく人生を浮き彫りにする手腕には思わず感嘆する一連の物語だ。

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