日曜日, 8月 30, 2020

乙一著「夏と花火と私の死体」、ある夏の夜、9歳になる少女五月ちゃんが同い年の弥生ちゃんに殺されてしまう。しかしその後の展開は実に奇妙だ。死んだ五月ちゃんの一人称形式で語られる物語だ。そこはかとなくうすら寒い恐怖と孤独と非日常性が、微妙にバランスを保ち物語を構成している。しかも著者16歳の時の作品だという。ソフトホラーでありソフトミステリー作品だ。

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