土曜日, 8月 27, 2022

朝倉卓弥著「四日間の奇蹟」、このミスの最優秀作品だという。作者は新人にも拘わらず卓越した文章力及び表現力、描写力を持つ作家であると選考委員が認める程だ。ウィーンの事故での遭遇は取り残された脳に障害がある少女千織と優秀なピアニストとして将来を嘱望されていた青年如月は指を切断し夢を絶たれたこうした二人が共に人生を生きることになった。ある山村の療養所を訪ねた二人は真理子という如月の高校の後輩と出会うそして千織に異変が起きる、真理子がへりの落下事故で負傷した、その真理子は千織に乗り移るという奇跡だ。生きることを真剣に考えさせる作品だった。

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