土曜日, 8月 27, 2022

クリムトと北斎の肉筆画を廻る画商、ブローカー投資家そして異国の大統領と虚々実々の汚い手口での攻防は美術界の根の深さを垣間見せる。ある国の文化に立脚した画、その絵を回り凄惨な駆け引きは根底から間違っている。人間の所有欲は果てしなく美術品に投入され悲劇が繰り返される。そんな攻防を製錬な冷めた目で著者はどこまでも見つめ人間の悪の起源を描き出す。望月諒子著「哄う北斎」、

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