月曜日, 4月 29, 2019

山崎豊子著「大地の子 二」、陸一心は、日本語ができる力量を発揮し党中央へと歩みを進めた。折しも文革後の中国の近代化の礎となるべく最新鋭の大型製鉄所の建設が持ち上がり日本の東洋製鉄の木更津工場を範に計画を推進する機運が持ち上がり、現地での選定作業が開始された。選定されたのは上海にほど近く長江の端であった。日本の東洋製鉄側の上海現地事務所長には松本耕二が付き陸一心、日本名松本勝男との因縁と遭遇を暗に想起させる展開だ。宝華製鉄所と命名された製鉄所の起工式も終了し工事がいよいよ本格的に再開される運びとなった。

0 件のコメント: