月曜日, 11月 30, 2020

松本清張著「地の骨 下」.東陽銀行東京支店長の息子秀夫と京子との関係は既に稲木助教授と深い中になってから、あらゆる嫌がらせを京子に掛け続けていた。一方川西教授はその秀夫から極秘の大学の専務理事有田の裏金疑惑を証明する資料を入手する。折から大学の授業料値上げに反対する学園闘争が始まり、川西はそれを利用して専務理事の失脚を狙う。大学内での教師たちの学外での色と欲そして地位と金とあらゆる世の中の汚泥をかき回すそして行きつく先は刃傷沙汰となる。それにしても著者の女性の描写心理は絶妙である。

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