木曜日, 4月 29, 2021

山崎豊子著「沈まぬ太陽 五」、御巣鷹山での大惨事を引き起こした国民航空社内は、新労組で役員に引き上げられためいめいは社内での不正蓄財を重ねさらに政治家及び各部門の官僚とも不正行為をこれでもかと続けていた。ナショナルフラグシップを標榜する国民航空は巨大な巣窟となって520名を喪失した事故の反省もなく不正を繰り返した。財界から就任した国見会長も辞表を出す段になりそして恩地もまたアフリカナイロビへの出向を命じられた。巨悪と戦い疲れ果て人生の無常を感じる恩地の行く先を憂える最後の章であった。

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