木曜日, 4月 29, 2021

山崎豊子著「沈まぬ太陽 一」,ナショナルフラグシップである国民航空で勤務している恩地元は、突然労働組合の委員長を引き受けざるを得なくなり、粉骨砕身組合活動に万進する日々だった。漸く二年の委員長の任期開けを待って会社側から提示された人事異動でパキスタンのカラチへの赴任が決まった総務主任として劣悪な環境下で妻子を呼び寄せ働く毎日だった。二年の赴任期間を後数か月残すのみとなったある日突然イランのテヘランへの移動が決まった。恩地の希望はズタズタに引き裂かれた。

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